桜見んとて ― 六義園にて ― 2010/04/03 13:31

帰国前の27日、すべての講座が終わってオフの日に、六義園にご一緒しました。
ウタさんは、大好きな桜を日本で見るのを楽しみにしていらして、ずっと、桜は?桜は?とおっしゃっていたのに、ようやく出た開花宣言の後も寒い日が続いて、お花見はちょっと無理かなぁ、と思っていました。
ところが26日の夜に、ビデオを見ようとテレビをつけたらニュースをやっていて、六義園のしだれ桜がライトアップされているのが映ったのです。これだ!というわけで、さっそくお連れしました。実は私も、以前から行きたいと思いながら訪れたことがなかったので、初めて見る綺麗なお庭を堪能しました。
しだれ桜は期待どおりの見事な美しさで、ウタさんも大満足のご様子。しかも、この種類はヨーロッパにはないのだそうです。人びとの様子に、「みんながこんなに花を大切に思っているなんて、日本人はやっぱり素晴らしい!」と感心していらっしゃいました。お抹茶をいただいたら、運ばれてきたお盆の何気ないデザインにも、「この繊細さ!」と喜ばれたり、大きな、野点用の傘に「これ大好き!」とはしゃいでいらしたり、日本らしさをとても楽しんでくださっているようだったので、私たちも幸せでした。
3箇所での講座もそれぞれに大成功だったようで、仙台では大勢の方にお越しいただいて、初めての方も多いなか、大変充実した講義だったそうですし、京都では、なんとウタさんのミニパフォーマンスがあったとか。すべての講座に出られたら良かったのに!と思っています。
君はムーンウォークする熊を見たか ― 2010/04/08 16:49

ちょっと面白いものを教わったので、
You Tube へのリンクを張り付けます。
注意力のテストです。
ビデオが始まりますので、この、白いウェアのチームが、ボールを何回パスするか数えて下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=Ahg6qcgoay4
いかがでしたか?
ここから後は、まだやっていない方は先に読まないで下さいね。
よく、人間は音を選んで聞いているといわれますよね。
邪魔な音は小さく、必要なものだけを大きくして聞いている、と。
それと同じようなことが、視覚の世界でもある、というわけです。
私は完璧にひっかかりました。二度目に見た時も、カウントしながら見ようとしたら、やっぱり見えなかったです。
客観的に物を見ているつもりでも、入り口の段階ですでに、
こんなに大きな無意識の取捨選択がされているんですね。
で、一度はっきりと意識して熊を見てしまうと、今度は、見ずにいることができなくなる。。。面白いものだと思いました。
シュタイナーの本などでも、読み返すたびに、その時の興味や状況によって全く違う学びがあるのは、頭の、こういう仕組みのせいなのかもしれません。
そういえば先日、生理学についての本を読んでいたら、人間の、外界と出会う三つのルートが上げられていて、何の変更もなくそのまま外界を取り込んでいるのは呼吸だけで、食べ物として出会う場合は、消化して、自分になじむものに変えてから取り込むし、頭部で感覚によって受け取る印象も、実は主観によって取捨選択されている、とあって、読んだ時にはなんとなく、そんなものかなぁ、と思っていたのですが、これを経験して、まさに納得!という感じでした。
それにしても、あの熊、かわいいというか、可笑しいというか・・・
まあ、いちおうムーンウォークね、という感じですが、着ぐるみを着てあれだけできれば大したものなのかも。
大切なことは (第1回ワークショップご報告) ― 2010/04/11 23:18

「あいうえおいりゅとみー」
第一回がありました。
12歳から77歳まで、
年齢幅の大きいグループでしたが、
最年長の方と最年少の方とがすっかり仲良しになったりして
とてもあたたかな雰囲気の中、
すべての身体をしっかりと使った3時間でした。
一つ一つの動きを行っている時に身体の中で何が起こっているか、
それに耳をすます事のできる方々だったのが、
嬉しい驚きでした。
ポイントをついた質問も
幾つも出て、
どんどんおしゃべりしたくなってしまう自分にブレーキをかけなければならなかったほどです。
本当に素敵な出会いの場を与えていただいて、
主宰者のMさんをはじめ、いらしてくださった皆さんに
心から感謝しています。
一見シンプルなことでも、ほんとうにやろうとすると実に難しく、
それに取り組むことにはとても大きな意味があります。
大切なことは、できるかどうかではなく、
やろうとすることそのものにある
いつも、それを忘れずにいたいと思います。
二回目以降、どんどん内容を充実させていきたいと思っています。
オープンなクラスですので、いつからでもご参加いただけます。
日程がきまり次第、ご案内致します。
また、呼んでくださればいろんなところへ出かけていきますので、
そちらのご連絡、お問い合わせもお待ちしています。
好きです、オイリュトミー。 ― 2010/04/15 17:08

オイリュトミーについて、夢中になって話しているうちに気がついたらあたりが白み始めていた、ということはしょっちゅうありました。相棒とはもちろんのことですが、ペルセパッサにいた頃も、仲間と話しているうちに盛り上がって、夜が明けるまで話し込んだことも何度かありました。
オイリュトミーに心底惚れ込んだ者同士、それぞれの思いや、いま探っていることについて話しだすと、時間はいくらあっても足りないくらいなのです。
ところが、気がつくと、このところしばらく、そういうことがなくなっていました。たくさん話してはいるのです。でも、時間は忘れませんでした。
他に話すことが増えてしまったせいでしょうか、翌日、起きられないと困ることが多くなったせいでしょうか、年齢的に、夜明かしがきつくなってきたせいでしょうか。。。
もしかしたら、いつの間にか、オイリュトミーへの関わり方がちょっぴり変わってしまっていたのかもしれません。
というのは、昨日、ふと気づいたからです。私は、理屈抜きに、とにかくオイリュトミーが好きでたまらないんだ、ということに。そうして、それを思い出した途端に、自分を縛っていた何かが剥がれ落ちて、どこかがとっても自由になりました。
思えば、社会的にオイリュトミーを説明しなければならなくなったときに、ただ「とにかくいいんです!」と言ってもわかってはいただけないだろうというので、身体にいいとか、心身が調和するとか、根源的に人間を形作っている力の流れを扱う、すごいものであるとか、いろいろな事を言いました。そうして、知らないうちに、それらの説明に自分が縛られていたのです。
もちろん、すべて本当のことです。でも、それだけじゃない。そんな言葉だけで説明がつくようなものではないんです。それは、大好きな恋人について、この人はやさしい、とか、カッコいい、とか、いろんなプレゼントをくれる、なんて言ってみても、ちっともその人の本質を説明することにはならないのと同じです。
もともと、説明は苦手です。できれば、ご自分で感じて、ご自分で見つけて下さい、と言ってしまいたいのです。おそらく、本当のところは人それぞれなのでしょうから。
オイリュトミーは、はかりしれないほど素晴らしいものです。
その、オイリュトミーの魅力を心から信頼して、ワークショップでも、本質を味わっていただけるように、余計なものの付け加わらないところを、素直に
まっすぐお届けしたい、と思いました。

5月6日(木)13:30~ ワークショップ開催です ― 2010/04/22 15:16

「あいうえおいりゅとみー」さんでのワークショップの日程は、
5月6日(木)
午後1:30~4:30
です。場所は、前回と同じ国分寺市立本多公民館のホールです。
平日のお昼ということで、お仕事をお持ちの方には難しい時間帯ですが、
子供さんをお持ちのお母様がた、ご高齢の方々などはいらしていただきやすいのではないかと思っています。
でも、平日とはいえゴールデンウィークの途中なので、普通の時とは少し違うかもしれませんね。
(今後、他の曜日でのワークショップも可能です。ご希望があればご連絡下さい。)
オイリュトミーの身体の使い方、身体への向かい方には独特のものがあります。
それを、理屈ではなく体感していただけるようにしたいと考えています。
まずは、
自分の身体を繊細に感じることから始めたいと思います。
じっと耳をすませば、
身体はいろんなことを語ってくれます。
じっとしているとき、動くとき、
そこに流れる力、そして変化・・・
その、繊細になった感覚で、
言葉や音楽と出会うとき、
そこに、新しい世界がひらけるのです。
いろいろなものを成り立たせている力を全身で味わう、
そんな時間になれば、と思っています。
たくさんの方のご参加をお待ちしております。
あいうえおいりゅとみー
http://sites.google.com/site/aiueurythmie/
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