夢への道筋 ①2020/05/28 10:47

新型コロナの感染拡大を防ぐため、ということで

緊急事態宣言が出されてから、約1か月半。

東京も、やっと宣言が解除されました。

 

多くの国々がロックダウンして、

世界的に経済活動が止まりました。

解除されたあとには、

世界恐慌に突入するのではないかと言われています。

いろいろと不安な昨今です。

 

でも、国々の経済活動が止まっている間に、

いたるところで自然が息を吹き返したといいます。

どんなことにも、良い面と悪い面、両方があるのですね。

澄んだ空、鮮やかな木々の緑を見ていると、

怖いことなんか何もないと思えてきます。

 

 

悲しいこともあり、

不安な「おうち時間」ではありましたが、

とりあえずとはいえ

「経済よりも生命が優先される世の中」は、

かなり居心地が良い面もありました。

それは例えば、具合が悪かったら仕事を休む、

ということであったり、

少しぐらいの体調不良は、いきなり病院へ駆け込まずに家でゆっくりして治す、

ということであったり、

なるべく社員が満員電車に乗らなくて済むように、

企業が工夫する、ということであったり。

 

いまは夕方の6時。平日ですが、近所のおうちから、

お父さんと小さなこどもがお風呂で一緒に数を数えている、楽しそうな声が聞こえています。

リモートワークの影響でしょうか。

散歩に出かけると、お父さんに連れられたこどもたちとすれ違うことも増えました。

マスクもしているし、不安な時期のはずなのですが、

なぜかみんな、キラキラして本当に嬉しそうなのです。

 

 

この期間に私は、「自分が幸せに生きていくために必要な条件は、これまで思ってきたものよりもずっと少なくて、案外シンプルなんだな」

と思うようになりました。

原点に立ち返って、いろんなことを改めて考え直すような時間だったと思います。

恐れからスタートした思いはいつの間にか、希望へと変わっていきました。

 

それについては、また別の機会に書きたいと思います。





夢への道筋 ②2020/05/29 20:10

(続きです)


「おうち時間」のあいだ、いろんな動画を観ながら、考えていました。

いまはどういう状況で、自分はどうすればいいのか。

 

一番心配していたのが、食糧難です。日本の食料自給率は、大変低いのです。

食料の形で入ってくるものだけでなく、

国内で生産している野菜の肥料などや牧畜の飼料のことも考え合わせると、

それはもう、恐ろしいほど。

ウイルスや、今後やってくるといわれている世界恐慌のせいで、

もしそれらの輸入が止まったら…

 

でも…

ある方が言っていました。

ピンチこそ、チャンスなのだ、と。

 

肥料が入ってこなくなっても、

有機農法や自然農法に取り組んでいる農家の方々は日本中にいらっしゃいます。

それに日本にはいま、生ごみや雑草(と呼ばれている草)を土に入れることで、

2か月もすれば、肥料なしで豊かな野菜が育つ土にできるノウハウもあるのです。

土の中の微生物を大切にするので「菌ちゃん野菜」と呼ばれているのですが、

虫も来ないので、農薬もいらないそうです。

しかも、菌ちゃん野菜を食べている子供たちは体温も免疫力もはっきりと上がり、

腸内環境が整って、気持ち的にも落ち着いているというのです。

なんだかワクワクしてきます。

 

次に心配なのが乳製品やお肉です。

養鶏や養豚のことはちょっとわからないのですが、

合成された餌ではなく牧草を食べて育った牛の出す乳(や肉)は、

一般的なものよりもおいしくて、はるかに体にやさしいのだそうです。

国内では、そういうものが増えるのではないでしょうか。

輸出元の国でも、飼料に回されていた穀物を人間が食べれば、食糧難が解決できるそうです。

 

実をいうとこれは、もう一つの大きな心配事とも深く絡んでいます。

「私たちが牛をたくさん食べることが、温暖化の大きな原因になっている。後戻りが不可能になる臨界点はもう目前で、あと数か月で何とかしなければならない危機に瀕しているのだ」

という話を聞いたのが今年の初め。ちょっと絶望的な気分になっていたのです。

でも、今回しばらく経済活動が止まったことで、状況はかなり変わったでしょう。

さらにこれから、肉の消費量が減れば…!

 

まさに、ピンチがチャンスに変えられるかもしれない…

そう思ったとき、私はすっかり興奮してしまいました。

 

 

でも、いずれも育つのを待たなくてはなりませんから、

それまでにこちらが飢え死にしてしまったら元も子もありません。

 

ここからは③で。





夢への道筋 ③2020/05/30 09:21

(続きです)


もし輸入が止まったら、

有機や自然農法の農家の野菜は出回りますが、

今以上に高価になるでしょうから、私たちには手が届かないかもしれません。

農法を切り替えなければならなかった場合、

各地の畑で野菜が育ってくるまで、少なくとも3か月はかかります。

かなりの窮乏生活が予想されるその間を、どう生き延びるか。

 

いまのうちに準備しておかなくてはなりません。

保存食を少しずつ備蓄しておくことが必要でしょう。

まずできるのは、自家製干し野菜。

根菜やキノコ類などは、干すことで、うまみと栄養どちらも増すそうです。

干したエノキは、おつまみに最高だと聞きました。

いろんなものを塩漬けにすることもできます。

我が家ではいま、塩漬けのレモンの皮が大人気です。

肉を塩漬けにしている知り合いもいて、とても美味しそうです。

 

恐怖から何かをするのは、あまり良くないと聞いています。

保存食の作り方や美味しい調理法を覚えて今からやっておくことなら、

美味しいし案外手軽だし、純粋に楽しんでできそうです。

 

それから、どこにでもある野草が食べられたりします。

先日食べる機会のあったドクダミ入りの卵焼きは、けっこう美味しかったです。

ハコベ入りのお味噌汁は、

たくさんだと野趣が強すぎるけれど少量ならいい感じでした。

今度は炒め物にも挑戦してみようと思います。

ギシギシのてんぷらは、気に入って二日で三回食べたら口内炎ができました。

野草にはアクの強いものもあるので、食べ過ぎない方がいい場合もあります。

中には人が死ぬほどの毒があるものもあるし、

毒草と美味しいものとがそっくりだったりもすることもあるので、

正しい知識が絶対に必要です。

本もたくさんありますが、やっぱり実物を見ながら教わるのが一番。

幸い、友人や知人に詳しい人が多いので助かります。


ちゃんと知っていれば、美味しいものは案外多いし、

多少個性の強いものも、慣れればけっこういけます。

雑草なんて呼ばれて、嫌われている野草たち。

草刈りをして、捨ててしまうなんてもったいない!

 

 

またまた長くなりました。続きは④で。




夢への道筋 ④2020/05/31 08:41

(続きです)
なんといっても一番いいのは、自分で野菜を育てることですよね。

うちは生ごみをコンポストで発酵させて土に入れ、夫が庭で細々とやっていますが、

ベランダでプランターでも立派にできるし、もやしやスプラウトなら家の中でも十分!

菌ちゃん先生によれば、段ボールで、土に生ごみを入れてできるそうです。

食べられるものを育てるのは本当に楽しくて、

立派に実ったときの喜びはもちろん、たとえ小さくても、自家製野菜の味は格別です。

 

「農家を増やすことが急務だ!」と頑張っている、

カッコいい自然農法家さんから聞いたことですが、

実は、日本の農業はいま、農家の方々がみな高齢で後継ぎがなく、

このまま放っておけば自然と縮小していく状況にあるのだそうです。

だから耕作放棄地が増えているのだとか。

それこそ本当の危機です。

そこで、いきなりプロとして新規参入することまでは無理でも、

耕作放棄地を使わせてもらってそこで何か作ることができれば…と夢見ています。

そのうちに楽しさが嵩じて、もっと本格的にしっかりやってみよう!なんていうことにでもなれば素敵ですが、

さすがにこの年からでは難しいかな…。

でも、かなりの高齢で元気に畑仕事をなさっている方は多いようで、

土の力は思っている以上に偉大そうです。

 

 

さて。いろいろ考えましたが、本当にできるのでしょうか?

思いつくのは簡単ですが、実際に動くのは大変です。

でも、どれも楽しいことばかりだし、いくつかだけでも準備しておけば、

たぶん飢え死にはしなくてすむのじゃないでしょうか。


それに、居並ぶ生活習慣病を眺め渡せばわかる通り、

実は私たちはいま、食べ過ぎで体を壊しているらしいのです。

否応なく小食になってみたら、逆に元気になれたりするかもしれません。

 

 

おそらく、さまざまな助け合いも各地で生まれると思います。

地域通貨を使うようなグループが活気づけば、

現在の通貨が暴落しようがハイパーインフレが来ようが

無関係に暮らすことだって可能かもしれない…

 

…またまた、どんどんふくらんできてしまいました。

これが、今の私の夢です。

もしかしたら、夢だなんて、のんきに言っている場合じゃないのかもしれません。

じっと座ってぼんやり考えていたら、

どこからか、「とっとと動きなさい!」と声が聞こえてきそうです。