虫は嫌いだったのですが2017/08/17 10:28

生物多様性ガイド養成講座にも、

公演が終わって復帰してからは順調に通っています。

山は素敵ですしメンバーが魅力的な人ばかりで、

とても楽しいです。

…が、ひとつだけ、ちょっと困ったことがあります。

いま、山は虫の王国。

何しろ「生物」多様性ですので、

当然ながら虫も観察対象に入っているのです。

都会育ちの私は、虫が大の苦手です。

山を歩いているとメンバーの誰かが目ざとく虫を見つけ、

「無視して先へ行きたい!」と叫ぶ私の心をよそに、

ルーペまで持ち出しての観察が始まります。

「触角がゴージャス!」(唖然とするほど見事な幾何学模様の触角を持つ蛾がいたりします)

「この派手な模様!」(どう見てもおどろおどろしいと思うのですが、すごい柄の芋虫がたくさんいるのです!)

などと喜んでいる仲間をよそに一人顔をしかめ、

一応記録のため、おざなりに一、二枚だけ写真を撮るのですが…

  

先日、洗濯ものを干していたら、

ベランダで面白い柄の虫を発見してしまいました。

小さかったのであまり怖くなかったのと、柄がなんだか面白かったので、

こともあろうに、名前が知りたいと思ってしまいました。

写真がうまく撮れなくてボケボケだったのですが、

講座のメーリス(?)にアップすると、先輩や講師から、これではないか、というアドバイスをいただきました。

図鑑やネットの写真は、写真の撮れ方や個体差で、色や雰囲気がかなり違います。

実際に見たときの印象と写真との違いもあったりして、それぞれ検索したもののなんとなくピンと来ず、さらに調べてみました。

なぜ私が、よりにもよってこんなことをしているのだろう…と思いながら(しかもときどき鳥肌を立てながら!)虫の写真をたくさんみて、ようやく、

これに間違いない!という写真を見つけてすっきり。

違うものもさんざんさがした挙句、たどりついた結論はやっぱり、最初にアドバイスをいただいたとおりでした。私のあんなボケボケ写真でわかるなんて、さすがです。

 

翌々日。

やはりベランダの、今度は柵に、唐突に小枝のようなものがくっついていました。

「擬態だな」と思って調べると、比較的すぐに見つかりました。せっかく小枝のふりをしているのにスチールの柵にとまるなんて、間抜けぶりが可愛くて他人(他虫?)とは思えませんが、目立ちすぎるし、もし本当に小枝だと思ってしまったら何も考えずにぎゅっと拭きとって、

殺してしまったかもしれません。

擬態のせいで、逆に危険になってしまうわけです。

ちゃんと自分を知って、居る場所を選ぶべきですね。

…って、なんだか、深い(笑)。

 

さらにその翌日。また別の柄のカメムシを見つけました。

背中にハートをしょっていて、私が見てもちょっと可愛いです。今度は、先日いろいろ調べたときに見た記憶があるので、だいたい見当がつきました。

調べる場所もわかっているのですぐ出てきました。(ちょっと自慢していますね)

 

嬉しかったのは、ベランダから庭を見下ろして見つけた「ヤブガラシ」。ちょうど先日教わったばかりです。

山茶花の木に巻き登り、上の方の日が当たるところを占拠して、花を咲かせていました。

さすが「藪枯らし」と呼ばれているだけあります。

でも、ごく小さなオレンジの花が可愛らしく、先端をなめるとほんのり甘いのです。

蜜を集める小さな虫たちには大切なレストランです。

写真を撮ったら、ここにも虫がいました。

 

 

…というように、落ちこぼれ受講生の私も、確実に変化はしてきています。

何よりも、植物や昆虫など、自分たちとまったく違う生き方をしている者たちのことを知ることで、

視野がずいぶん広がりました。

世界は生き物によって、空間的にも時間的にも、

とても多重なあり方をしているようなのです。

もしかしたら同じ人間同士でも、

人によって見ている世界はかなり違うのかもしれない…

などと、このごろふと思ったりもしています。



      「ナガメ」だということがわかった虫。菜につくカメムシだそうです。
これでも、撮りなおしたので最初にメーリスで尋ねた時よりはっきりしています。

    「シバツトガ」 とても小さくて、肉眼で見ると小枝にしか見えません。


 「エサキモンキツノカメムシ」 あえて切って書けば、エサキ モンキ ツノ カメムシ
 ハートの紋付を着ているようですが、名前は「モンツキ」ではありません。

 「ヤブガラシ」 葉が鳥の足型のように5枚ついているのがヤブガラシ。
 そうでない大きな葉は、山茶花(だったと思います)。


 「アオドウコガネ」 ヤブガラシの写真を大きくしたらいました。きれいな緑色です。

原点回帰の一日2017/08/02 18:09

728日は、卒業したオイリュトミー学校の、第5期生の発表会でした。

3学年一学期、初めてシュライヤーをつけての発表です。

朝のクラスは朝に、夜のクラスは夜に、

それぞれ3時間ずつ。

以前は近くに住んでいたので、徒歩や自転車で簡単に往復できましたが、いまは片道一時間近くかかります。

早起きして家事をすませ、午後一旦戻って夕飯を作り、

さまざまなやりくり算段をして、両方ともみてきました。

 

発表は素晴らしかったです。

シュライヤーを付け始めたばかりとはとても思えない堂々とした姿を見て、

自分たちの時には、なんだかシュライヤーが可哀想だったな、と、懐かしいような可笑しいような。

 

あの、特別な空間で過ごした特別な日々が原点となって

今の自分があります。

そのことの有難さを、思い出させてもらいました。

心だったり身体だったり毎日どこかが痛くて、

でもとても幸せだった日々。

たとえどんな時でも、オイリュトミーのこととなると、

とたんに身体の底から力が湧いてくるような、あの感じ。

全身全霊で言葉や音楽の世界に浸りきる姿を目の当たりにし、身体を通してその世界がこちらへ流れてくる感覚に触れることもできて、

もっともっと、どこまでも深くオイリュトミーが知りたい

と思いました。

 

ときどき原点に戻れる機会があるのは、

ありがたいことです。

当時からの仲間たちに何人か会えたのも嬉しかったし、

何よりも、その場所に脈々と流れる「今」を感じ、素晴らしいと思えたことが、大きな喜びでした。




   こんな衣装もありましたっけ。十数年も昔,ペルセパッサの公演での写真です。


多重な世界2017/07/27 20:28

日曜日は濃い一日でした(早く書こうと思いながらすっかり遅くなってしまいました)。

午前中は、自主学校「遊」の学期末発表会を見に国立へ。

上級生たちがそれぞれに成長した姿を見せてくれたのも、

1月に入った3年生が、もうすっかり常連のような顔をして馴染んでいたのも嬉しかったし、

初めて発表会を経験するこどもたち

13年生まで、各学年がいます)が、

晴れがましい表情をして輝いていたのも印象的で、

こどもたち(と、先生方!)の頑張る姿に感動しました。

終わった後の打ち上げも、先生方や、お父さんお母さん方と触れ合える機会なので貴重な時間です。

今回も、結構大事な情報交換がありました。

最後までいたいのは山々でしたが、

後に幼児クラスの予定が避けがたく入ってしまい、

後ろ髪を引かれながら早々に打ち上げを失礼しました。

 

急いで帰宅し、すぐに着替えて幼児オイリュトミーです。

今回から高尾で行うことになり、ちょっとドキドキしていましたが、新しい場所にもこどもたちがすんなり馴染んでくれてほっとしました。

場所がちょっと広くなって、これからいろんな工夫ができそうなのが楽しみです。

 

それから急いで軽く夕飯をすませ、駅からバスに乗って裏高尾へ。ナイトハイクにスタッフとして随行しました。

生物多様性ガイド養成クラスの受講生は、できる限り実際のガイドに随行して、お手伝いをしながら実地で学ぶことになっているのです。

スタッフといっても大したことはできないのですが、

最後尾にいて、みなさんが安全に歩いていただけるよう気を配ったり、説明が聴き取れなかった方に伝えるなど、ちょこちょことフォローを心がけました。

ちょっとだけ、教わったことを自分の体験も交えてお話しできて、嬉しかったりもしました。

 

山はいつも、下界とははっきりとちがう特別な世界なのですが、夜の山はまた格別です。

動物たちや樹々の発する気配を感じながら暗闇を歩くのは、自分が「生き物」であることを思い出させてくれる、貴重な機会でした。

 

山の体験が強烈で、駅から家まで住宅街を歩く道すがらが、なんだかとっても不思議な気分でした。

電車に乗って帰られた方々は、どんな気分を味わわれたでしょうか。

ナイトハイク、おすすめです。

 

 

家につくと、朝から午後、そして夜と、

それぞれのさまざまなシーンがフラッシュバックして、

実に不思議な気分でした。

どれ一つをとっても、一日をかけてじっくり味わいたい、濃さを持った時間です。

それが一気にやってきて、

頭が多重になってしまったような感じもしました。

普段は余り意識していませんが、自分が

宇宙に属し、自然に属し、人間社会に属していることを

改めて感じ、それぞれの世界の一端を凝縮して体験した、

貴重な新月の一日となりました。

(タイトルから、「環世界」を連想された方もあるでしょうか。それについては、また別の機会に書きます)



  烏瓜の花。夜に開くので、昼間は咲いている姿を見ることができません。

一歩・・・2017/07/11 20:53


今日も暑い一日でした。

普段ならなるべく歩かない真昼の時間帯に、

線路沿いの、日陰のない一本道をとことこ。

道端の花にふと目を留めた瞬間、

身体の中を涼風が吹き抜ける。

小さな花が、生きる力を少し分けてくれたような。

 

そのまま足を運んでいると、

突然妙なことに感心してしまった。

足を一歩踏み出すごとに、一歩分前進している!

 

 

帰り道、また同じ道をとことこ。

今度は、

ずっと前を歩くおばあさんの姿に感動してしまった。

一歩、一歩。

 

いつもは、当たり前だと思っていること…

でも、

なんだか、不思議だった。

人間って、すごいなぁ。

 

 

             ブログの内容とは関係ありません。。。

ドクダミ愛2017/06/05 13:46

ドクダミが好きです。

ほの暗い場所を覆いつくす深い緑の中に
小さな白い花のくっきりと浮かび上がる姿が、

とても美しいと思うのです。

マンションに住んでいたときは、ちょうど花が咲くころに業者さんが入って刈られてしまうことが多く、

いつも残念な思いをしていました。

こんな花が、どうして目の敵にされるのでしょう。

 

高尾に来たら、

家への通路に八重のドクダミが咲いていて驚きました。

普通のドクダミも大好きなのですが、

これはまた、ちょっと高貴な感じがするほどきれいです。

 

ドクダミにはいろんな薬効があり、

花の時期の葉が一番いいというので

今年は頑張ってみようと、昨日刈ってみました。

来年も咲いてほしいので、もちろん根は残します。

花も一緒に取れてしまうので、

きれいに群生しているところは手を付けずに残し、

はずれモノたちだけをもらってきました。

それでも結構あります。

 

ドクダミエキスも魅力的だけれど、

長崎で被爆しながら元気で長生きされている方が、

毎日ドクダミのお茶を飲んでいると伺ったので、

お茶にしてもいいと思っています。

でも、毎日飲みたいなら

全部刈っても足りないかもしれず

ドクダミの咲いている庭が好きなので、

ちょっと困りました。



        庭の片隅に、いろんなものにまじって咲く普通のドクダミ

        八重のドクダミ。群生の中から一部をアップにしてみました。
        葉も美しい。