ウタ・ディートリクセンさん来日2010/03/12 10:34



もうすぐウタさんに会えます!
ウタ・ディートリクセンさんは、シュトゥットガルトのオイリュトミー学校を創立されたエルゼ・クリンクさんの愛弟子で、学校や舞台グループの指導を行いながら、ご自身も素晴らしい舞台活動をなさっていた方です。1981年には来日して、名舞台と名高い踊りを披露してくださったというのですが、残念ながら私は、まだオイリュトミーを知らなかったので観ていません。その後、治療オイリュトミストになり、ドイツやオーストリアで、医療の現場での経験も長く積んでこられました。

私が初めてウタさんと出会ったのは、2007年に天使館であった治療オイリュトミーの集中講座の時です。講座の空き時間に、明治神宮をご案内して一緒に巫女さんの舞を観たら、脚がしびれてお気の毒だったのに、「彼女の背骨に、ちゃぁんと I の力が流れていたわね!」と、目をキラキラさせておっしゃったり、お酒は飲まれないのに近所のかわいい居酒屋にお連れしてしまったら、食べないと言っていらしたお刺身やお豆腐も、「あら、おいしいわ、全種類試してみるわね!」なぁんて言って全部あがってくださるような、おちゃめで懐の深い方です。昔はとっても怖い先生だった、という声もちらほら聞いたので、オイリュトミストなのにお肉もバッチリ食べてしまう私たちは、出会ったのが最近でラッキーでした。

その後、2008年の講座では受け入れ側の事務局を、3回目の集中講座となる今回は、なんと通訳までさせてもらうことになりました。私のつたない英語力で、どうなるんでしょう! とメールを差し上げたら、「大丈夫、私も英語を勉強します、一緒に創っていきましょう」とあたたかいお返事が来て、感激しています。

大切な、芯のところがとてもしっかりとあって決してぶれず、だからこそドグマに縛られずにいろんな人を受け入れられる人間の大きさや、オイリュトミーに対する確固たる信頼と自信など、ああ、本物であるとはこういうことだな、と思います。講座の内容もとっても素晴らしく、ウタさんご自身の佇まいから学ぶこともいっぱいあるので、毎回、本当に素敵な経験をさせていただいています。

いよいよ明後日から、6日間の講座が始まります。初めての講座通訳なんて、緊張してどうしようもなくなるかと思っていたのに、今はただ、ウタさんにまた会えるのが嬉しくて、わくわくわくわくしています。
(講座の情報は、こちらでご覧になれます)