太古か太鼓か―オイリュトミー公演「みちのはじまり」2012/09/24 12:53

先日の通し稽古のとき、
初めて全体を見てもらったスタッフから、
とてもいいアドバイスや提案をいろいろもらいました。

 

その中に、
『そのひとがうたうとき』の第一節
「くちはてたたくさんのたいこのこだまから」
について、
「太鼓」ではなく「太古」なのではないか、
という意見がありました。
すっかり太鼓のつもりで作品を作っていた私たちは、
思ってもみなかった指摘にびっくり。
太鼓と太古とでは、読み方はもちろんですが、
世界が全く変わってしまうので、
オイリュトミーのLautの取り方も、フォルムも違ってきます。

 

たしかに、詩全体の雰囲気からすると、
「太古のこだま」という言葉はとてもぴったりします。 でも・・・
ここは、やっぱり太鼓のような・・・

 

迷ってしまって、いろいろ調べました。
そこは、ネット時代の便利さです。
まずは、合唱曲の動画を探し当てて聞いてみました。
すると、まぎれもなく、太古と歌っている!
…と思って
もう一度聴き直していると、

最初のときには目障りだと思って読んでいなかった、
画面にかぶさって流れる言葉が
目に飛び込んできました。
「太古? 太鼓?」
「作詞者は太鼓のつもりだったけど、作曲者は太古のつもりで作曲したと聞いた」
え!?
それから、またいろいろと調べて行くと、
作曲者のブログを発見。
歌のDVDに英訳を付けようとしたところ、Drumsと訳されていたので驚き、
谷川さんに確認したら、やはり太鼓だった
と書かれていました。

 

ほっとしました。
はっきりとわかって、本当に良かったです。
おかげでいろいろと考えることができ、
詩の読みが深まったように思っています。



*公演の詳細は、
ホームページをご覧ください。





コメント

_ かず ― 2012/09/25 08:03

ここまでやるなんて、"えらい!"の一言です。言葉を愛されている様子が良く分かります。

_ Az ― 2012/09/25 09:51

かずさん、コメントありがとうございます。
素晴らしい詩に恵まれて、有り難いことだと思っています。

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