幸せな幕開け ― 2018/06/05 21:33
誕生日は、取材旅行に出かけていました。
取材先の方が、ものすごく素敵な女性でした。
なんだかとっても役得な気分。
ハッピーな幕開けです。
活き活きしていながら押しは強すぎず、とても個性的なのにとがったところのない、明るくてやさしくて、柔らかな物腰の方でした。こちらもなぜか緊張せずにリラックスしていられたのは、彼女がものすごく自然体でいらしたからでしょう。
何でもできるスーパーウーマンに見えますが、実はおっとりさんなのだとか。
並外れたパフォーマンスを生みだしている原動力は、
「自分らしくないことにはエネルギーを使わない」という一貫した姿勢のようです。
「かくあらねばならない」という考え方から、
みごとに軽やかに、自由なのです。
判断基準はとてもシンプルです。
「無理は、しない」
無理とは、生きものとして不自然なことと、自分にとって不自然なこと。
「キャパが、広いといえば広いし、狭いといえば狭いの」
と笑っておっしゃるのですが、基準が一貫しています。
一言で言えば、自然なもの、生命的なもの(つまり、
本物)なら、かなりのことでもOKで、不自然なもの(つまり偽物)は些細なことでもアウト。
「清潔」か、とか「高級」か、とかにも左右されない
本当の豊かさを知っている美しい女性です。
今の日本では、周囲に合わせる能力が求められる場合が多いと思うのですが、
彼女を見ていると、器用にまわりに合わせられることが幸せだとは思えなくなってきます。
人にはそれぞれ、得手不得手があります。
ところが得意なことって、本人にとってはあまりにも自然で、できて当たり前なので、それが自分の抜きんでた個性であると気づかない場合も多いようなのです。
「自分にとって自然なこと」を起点にするといいのは、
そういうことなのだな、と思いました。
できることだってちゃんとあるのに、
何か他のことができないといって劣等感を持つ必要が、いったいどこにあるでしょう。
そんな気持ちにさせてくれる方でした。
最近のコメント