「オイリュトミー版 日本国憲法を踊る」舞台稽古を観て2016/04/27 15:12

明日26日夜、天使館の公演で

受付のお手伝いをすることになり、

昨夜、劇場での通し稽古を見てきました。

 

素晴らしいプログラムです。

朗唱の底力と、

群舞オイリュトミーの圧倒的なパワーに、

何度か鳥肌が立ちました。

 

 

まだオイリュトミーを知って間もない頃、

やはり天使館の公演で、シュタイナーの言葉をオイリュトミーで観る機会がありました。

その公演を観て驚いたのは、

本で読んでいただけの時には難しく感じていた言葉が、

オイリュトミーで観るととても生き生きと息づいて、

その言葉の内容が、

意味としてというよりは存在そのものとして、

すっと入ってくることでした。

 

この舞台を観て、その時の驚きを思い出しました。

大切なものだとは思いつつも、ちょっととっつきにくいと感じていた「日本国憲法」の言葉が

生き生きと立ち上がって、

条文のひとつひとつが、

そこに語られている内容を通して、

人間愛というか、本来人間がそうであるべき、

大切にするべきものを大切にする「精神」を

浮かび上がらせているのです。

「美しい言葉」とは、

歪むことなく「精神」が伝わってくる言葉のことなのかもしれない、と思いました。

 

 

生き物はもちろんですが、空間でも物でも、

人から顧みられることなく打ち捨てられていると、

どんどんくすんでいきます。

逆に、人が心を込めて対すると、

生き生きと、そのものの本来持っている輝きを発します。

 

いま、日本という国が現に持っている「精神」が

人の聲、人の動きを通して、

もしかしたら初めてかもしれないと思うくらい、

生きて、脈打っているのが感じられる時間でした。


         

      4月26日(木)19:30開演 JR西国分寺駅前いずみホールにて