バンドデビュー!? ― 2019/01/24 18:30
自主学校「遊」では、毎年2月に音楽会があります。
初めて遊の音楽会に行ったのは、
急逝された恩師の谷合先生から卒業生の作品制作を引き継いだときですから、4年前のことになります。
こどもたちが、下級生もそれぞれに、できることを探したり上級生に指示してもらったりしながら自主的に動いていたし(一年生が、自分も何か役に立とうと、いかにも忙しそうに動き回っているのが可愛いくて!)、合間の時間にはものすごく楽しそうにパワフルに遊んでいたので、
びっくりしたのを覚えています。
発表自体にも色々と趣向が凝らされていて、けっこうグッときます。懸命な子どもたちの姿が愛おしくて、涙が出てきた年もありました。
もう一つ驚いたのは、
楽しそうに演奏したり歌ったりしているのがこどもたちだけでなく、おとなもだったことです。
第一部のこどもたちの発表が終わると、
第二部では、ちゃんとドラムもエレキギターもあるバンドで先生や父母の方たちが歌ったり、卒業生たちと卒業生の親御さんとのバンドもあったりするのです。
先学期末、
入学希望の方とのお話に同席させていただいた時に、
遊では、大人がまず人生を楽しんで、
こどもたちにその姿を見せることが大切だと考えている
とのお話を聞いて、
そういうことだったのか!と納得しました。
すごいなぁ、と思いながら観てきたそのバンドなのですが、なんと今年、
「一緒に歌いませんか」とお誘い頂いてしまいました。
バンドなんていう柄ではないし、
今年はプライベートでも公的にもいろいろあって慌ただしく、とても無理…
と思い、そんなようなことをごちゃごちゃと口走っているさなかに、突然、
「嬉しいです!」という言葉が
口から飛び出してしまっていました。
W先生には、私の右脳と左脳が正反対のことを言って
頭の中がしっちゃかめっちゃかになっているのが、
手に取るように見えたのではないでしょうか。
と、いうわけで。
金曜日の放課後に、練習が始まっています。
ドラムとエレキギターが2本の、素敵な男性陣に囲まれ、
在校生のお母さんにとても歌の上手な方がいらして、
カッコいいのです。
私は、大好きなビートルズのHelp! の、
主にジョージのパートを歌います。
もう一曲のほうは、
楽器が何もできない私はけっこう暇なので、
ギターが弾ければよかったな…などと、
ちらっと思うこの頃です。
ピッカピカの新学期 ― 2018/09/12 18:15
昨日は自主学校「遊」で、
2学期初めてのオイリュトミーの授業をしてきました。
こどもたちの背が伸びていました!
こどもって本当にぐんぐん成長するのだと、
当たり前のことですがびっくりします。
伸びてゆく人たちと一緒にいるって、素敵なことです。
(こちらも、中身だけは成長しなくちゃ!)
ちょっぴり太めだった子もしゅっとしまって上に伸び、
精悍な顔つき。
いい夏を過ごしたらしい感じが伝わって、
なんだか嬉しくなってきます。
2学期から会場が変わって今までより長時間使えるので、
クラスを細やかに分けられるようになりました。
編成を工夫してかなり変え、上級生になって編入してきたこどもたち用に補習クラスも作りました。
こどもたちは成長の度合いによって雰囲気がぐっと変わるので、みんなそれぞれ、その時期に見合った内容にしてあげたいのです。
昨日、初めてそのクラス分けで試してみました。
一部手直しをすれば、とてもいい感じになりそう。
スタートの首尾は上々です。
そして。
最上級クラスの言葉のオイリュトミーには、まったく新しい試みを考えています。
昨日は音楽オイリュトミーだったので、次回が初めて。
かなり楽しみです。
そのために、夏休み中に本を読みまくりました。
どの本もみんな面白くて、いい「読書の夏」にはなりましたが、テキストに選ぶにはちょっと違う…
9月に入ってやっと、これだ!と思うものが見つかって、
またまた図書館へ行き、借りていた5冊を返して、
いろんな訳のものと資料も含め、
15冊予約していた中から9冊を選んで借りてきました。
これで大丈夫! 準備は万端です。
さあ、今学期はどう展開していくのでしょう。
わくわくドキドキのスタートです。
遊ウィーク―2-子どもたちを裏高尾でガイド! ― 2018/07/16 20:41
さて、「(個人的な)遊ウィークご報告」のNo.2、
昨日の続きです。
29日の金曜日に何があったかというと、
タイトルのとおり。
遊の子どもたちが、高尾へ遠足にやってきました。
遊では、第5週の金曜日は遠足に出かけることになっているそうで、担任のw先生から、
「29日は高尾へ行くのでガイドをよろしくお願いします。生物多様性ガイドのHPを見たら、『ガイドたち』の頁に写真入りで載っていましたよね」との依頼が!
「試験には落ちてますし、まだまだなんです!」
と言いましたが、「できる範囲で結構です」とのことで。
ガイド講座の講師に相談すると、
「それはいいね!実際にガイドするのが一番いい勉強になるよ。子どもたちを練習台にしちゃえ!」とのことで、
遠慮なくそうさせていただくことに。
子どもたち18名と付き添いの大人4名の、総勢22名で行ってきました。
日影沢林道の入り口で、高尾山の基本情報と注意事項を伝え、木についてのクイズを出し、
カツラやアブラチャンなどいくつかの木について、実際に見ながら説明して、
林道沿いの植物について、説明しながら歩き始めました。
渓流へ降りられるポイントが停まっていた車の陰になっていて、見過ごして通り過ぎてしまってあせりましたが、戻って見つけ、まあなんとか。
子どもたちと話しながら歩くと道の見え方がいつもとまったく違うというのは、やってみないとわからない、いい経験でした。
時間のほとんどは渓流での水遊びでした。
子どもたちは大喜び!
花の少ない時期で、普通なら残念なのですが、
(実際、スミレやツリフネソウなど、花のお話ができなくて残念ではありましたが)あまり花の名前が憶えられていない私にとってはそれが幸いし、
ときどき「これはなぁに?」と訊かれたものは、奇跡的に、答えられるものばかり。
いろんな状態の木を実際に見てもらい、
キャンプ場では年輪も見ながら、木がどういう風に育って行くのか説明できました。
上級生には最後にちょっぴり冒険もしてもらいましたし、
「帰りにね」と言ったクイズの答えを言うタイミングを逸したな、と思っていたら、子どもたちがちゃんと覚えていて、バスを待っているときに尋ねてくれたので、最初に投げかけたクイズの答えで締めることもできました。
生物の多様性が大事だよ、というお話も、
少しですができました。
下見してあったのに、見せたいものを通り過ぎてしまったりもしましたが、まあ、初めてにしてはわりとうまくいったかな、と思っています。
暑かったし、子どもたちに何かあったら困るので緊張しましたが、全員元気で、無事に帰ってこられて何より。
大忙しでしたが楽しかったです。
w先生からは、
「なかなかいい沢ですね。また他の季節によろしく!」
とのお言葉を頂戴しました。
大丈夫、まだまだ、山で子どもたちに話したいことはいろいろあります。
今度は、歩き慣れているはずの道で、見せたいものを見失うことのないように・・・花の名前も覚えなくちゃ!
追記:
いま、遊のブログを見てびっくり!
なんと、遊の、高尾遠足1の記事番号が、599だったというのです。高尾山は標高599メートル。山の麓にあるミュージアムの名前も599だったりします。すごい!
遊ウィーク ―1― ― 2018/07/15 12:42
書きたいこと満載の、つまり大変多忙な日々…
ようやく、一息ついたところです。
まずは、6月末(!)の一週間について。
24日の日曜日は、「自主学校 遊」の夏至祭りでした。
二組の、同じ日に生まれた双子の兄弟が生き別れになり、
エフェソス(天使館でオイリュトミーを学んだ人々には、なじみ深い名です)の町で出会った・・・という、
シェークスピアの
「間違いの喜劇(The Comedy of Errors)」と、
それを基に野村萬斎さんが狂言にした「間違いの狂言」
とを合体させた台本です。
ややこしやぁ~ ややこしやぁ~・・・
わたしがそなたで そなたがわたし
そも わたしとは なんじゃいな・・・と、
笑いながらもなにやら奥が深いのです。
最後の方にオイリュトミーのシーンもちょっぴりあり、
事前に何度か、稽古に通ったりもしました。
楽しかったぁ~!
というのが、観終わった感想です。
遊の子は本番に強い!という話なので、
どうなるのかな、というハラハラはとりあえず脇に置いて落ち着いて観ました。やっぱり心配はいらなかったです。
こどもたちは本当に生き生きのびのびと、
楽しそうに演じていました。
それぞれに沢山のセリフがあり、
しかもみんなのセリフをみんなが覚えている(!)
すごいです。
こうやって一つの舞台をみんなで作りあげることで、
深いところでの結束が強まったり、助け合う気持ちが育まれたりするのでしょう。
・・・なんていう固い話は抜きにして、
とにかく「いいなぁ!」と思いました。
その翌日は、途中入学の、1年生1名と6年生2名、
3名の生徒さんの入学式でした。
遊の校歌はいくつかあるようなのですが、どれも素敵な歌です。この日は第1校歌と第3校歌を。
上級生がウクレレを弾きながら歌う姿も堂に入っていて、
かなりの感動ものです。
一人一人に、これから毎日使う勉強机(もちろん木製で、手作りです)の贈呈があり、在校生や参加している先生方から、それぞれなにか一つずつ、新しい仲間にプレゼントの芸(?)をします。在校生からは手品、なぞなぞ、笛の演奏、詩の朗誦など…専科の先生方からは、英悟の詩の朗誦やグラスハープの演奏、三振の弾き語りなどもあり、
とても和やかで温かい、そして感動的な式でした。
その翌日はオイリュトミーの授業でした。
日曜日から休みなしなのに、子どもたちはいつものように楽しそうで元気いっぱい。
ちょっぴり、いつも以上にテンションが高めだったかもしれません。
この週は、気づくと毎日のように遊に通っていました。
水木は行かなかったのですが、
水曜日は、金曜日のために下見に行ってきました。
そして、金曜日。
そのお話は、「その2」で。
その後のこと 1 ― 2018/04/12 21:36
前回のブログ更新から、二か月あまりもの日が経ってしまいました。(昨日のものは夫が更新しています)
その間、実にいろいろなことがありましたので、
まずはざっとこれまでのことを振り返っておきます。
時系列ではありませんが、前回書いた「さくらまつり」のご報告から。
さくらまつり
今回集まったのは、いろんな期の卒業生がバランス良く含まれたメンバーでした。持ち寄った作品を並べただけなのですが、期せずして流れができており、悪くないプログラムだったと思います。
いろんな方がわざわざ観に来てくださって、本当にありがたかったです。
自分たちが主催する公演とは違って一曲にすべてが込められることには、嬉しい一方で恐ろしさもありましたが、
お祭りという場の空気に助けられて、のびのび動けたと思います。
終わってみるとやはり、新しい自分たちに出会えた感じがしています。新たな課題も見えました。
出番のあとは、スポーツ吹き矢を体験したりお抹茶をいただいたり。しっかりお祭りを楽しんで、とてもいい一日をすごしました。
オイリュトミーの授業参観
3月の中頃には、自主学校「遊」のオイリュトミーの授業参観もありました。
毎年学年末に、父母や関係者の方々にいらしていただいて、こどもたちとのオイリュトミーを観ていただきます。
今年は、会場の関係もあって昨年より短時間でしたが、
さまざまなドラマがあり、一年前のことを思うと夢のように成長してくれたこどもたちの姿に、
お父さまお母さま方もとても喜んでくださいました。
でも、誰よりも感激していたのは私かもしれません。
きれいな本
授業参観を終えてほっとしたのも束の間、その週の末には学年末発表会があり、前日までに「きれいな本」のメッセージを書かなければならなくて必死になりました。
「きれいな本」というのは、普通の学校で言えば通知表のようなものですが、
書かれているのは生徒の点数ではなく、
担任をはじめ各専科の先生方から一人一人への
心のこもったメッセージです。
どの先生もさまざまに工夫をこらして美しく描かれており、表紙は生徒自身が授業で描いた絵。
本当にきれいなのです。
出来上がったものを見せていただいたのですが、
表紙の絵がどれも素晴らしくて驚きました。
繊細でやわらかく豊かな色使い、内面がそのままあふれ出したような表現・・・
こんなに素敵な絵の授業を受けているなんて
子どもたちがうらやましいと、またまた思ってしまいました(遊ではちょくちょく思います)。
遊ができたばかりの頃、この冊子の呼び名がなかった時に、ある生徒が「えっと、ほら、あのきれいな本」と言ったのがきっかけで「きれいな本」と呼ばれるようになったというのも、いかにも遊らしい、素敵なエピソードです。
他にもまだまだいろいろあるのですが、
今日はここまで。
そういえば、春分を迎えて、
「今年はブログを頻繁に更新しよう」と思っていたのでした。なんといきなりの挫折でしたが、いまからでも挽回したいと思っています。
新学期も始まり、新しい気が満ちています。
さあ、今年度はどのような一年になるのでしょうか。
とても楽しみです。
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