効果てきめん!蚊連草2013/07/17 18:30

今の家に越してきてから三度目の夏になりますが、

毎年悩んでいたのが、蚊でした。

ほんの小さな庭があって、そこに物干し場があるので、

夏の洗濯干しは、蚊との壮絶な戦いの場と化していたのです。

 

ところが!

今年はまだ、庭では一度も蚊に刺されていません。

家の中に入ってくることも、ほとんどなくなりました。
何をしたかというと、

蚊連草という可愛い草花を、庭のそこかしこに植えたり置いたりしているだけ。

この草、蚊の嗅覚をくるわせて、人間を刺さないようにさせるそうなのですが、

実感としては、蚊の数自体が劇的に減っています。

先日、花屋さんで「蚊嫌草」という名札が付いているのを見たので、

もしかしたら忌避効果もあるのかもしれません。

私はアレルギー体質なので、蚊取り線香で喉をやられてしまうし、

スプレーなどを身体に吹き付けるのもあまり好きではありません。

本当にいい方法をみつけたと思っています。

と、いうことで、

蚊連草、お薦めです!

 

 

  手前が蚊連草。ゼラニウムの一種だそうで、ほのかにいい香りがします。
  葉っぱの形もいいし、届いたときは、小さな可愛らしい花が咲いていました。





在宅医療で2010/02/07 14:30



節分が過ぎて立春がくると空気の匂いがはっきりと変わります。
それまでは、ときどき、あれっ?と思う程度に香っていた春の匂いが、しっかり定着するのです。
年の変わり目に、闇の中で空気がくっきりと変化するように、
節分でも、空気がかっきりと変わります。
なにごとにも過渡期というのはあると思うのですが、
もしかしたら、ものごとの変わり目自体は、けっこう決然と来るものなのかもしれません。


もう大丈夫かと思っていたのに、今年も、節分がきたらちょっと切なくなりました。
3年前、父がその日に倒れたからです。それから4月の末に亡くなるまでの約3ヶ月間、怒涛のような看護の日々を過ごしました。
実は、父はもう何年もガンを患っていて、治療を受けて一時良くなっては転移が見つかる、というのを繰り返していたのですが、その前の秋頃からまたマーカー値が上がってきていました。
かねてより両親は、最期は「病院で死ぬということ」の著者、山崎章郎先生にお世話になりたいと言っていました。調べてみると、ちょうど先生が在宅医療のセンターを開所されて一年ほどたったところで、エリアも、実家からは遠いのですが私の住んでいるところからは近かったので、先生にご相談して、お世話になる事にしました。
年明けからマンションを探し、やっといいところが見つかって、話が決まった数日後、父の具合が急変しました。

結局、最期は在宅で看取ることができたのですが、お世話になっていた病院に入院し、入院直後に肺炎を起こしたこともあって、父がこちらの新居に越して来るまでには、紆余曲折、さまざまなことがありました。かなり難しいところを敢えてという感じでしたから障害はあって当然でしたが、運命の女神が後押しをしてくれたとしか思えない、驚くような偶然がいくつもあり、やや遠距離でしたが、寝たきりのまま点滴をしながら医療用の車で退院・転居し、なんとか無事に在宅での看護が始まりました。

結果として、あのとき無理を通してでも転居したことは、本当によかったと思っています。
在宅での看護は、できることは何でも自分でやりたい私のような人間にはとても合っていました。難しいことは訪問看護師さんがやってくださいますし、簡単なことは、忙しい病院の看護師さんにやっていただくより自分でやったほうが素早く対応ができるし、お互いに言いたいことが言えるので、余分なストレスがなく本人の快適度も上がって、患者にとっても家族にとってもいいと思いました。
私にとっては、父が入院してからずっと私たちの存在を規定していた「患者の家族」という記号から開放されて、生身の自分自身に戻れたのが、なによりも一番大きかったかもしれません。

あのころを振り返ると、よくもまあ、あれだけの無理ができたものだと、今となっては呆れるほどです。
死が「負け」であるかどうかはまた別の問題ですが、
とりあえず、当面の気分としては負けがはっきりと見えている戦いのさなかにいるようなものですから、つらいことも多々ありましたし、その中で、納得の行く負け方を勝ち取ろうと、様々な局面で、一番いい道を探って流れを読み、時間と戦いながら一か八かの手を打っては祈る、という連続でしたので、本当にスリリングな日々でもありました。

そんなわけで、かなり切羽詰まった気分で過ごしていたのですが、同時に、渦中にいるときは何か不思議な幸福感に包まれている感じもあったのが不思議です。周り中の物や人々がやさしくしてくれました。草や花や木々、空や雲や小鳥たちがやさしいのはいつものことですが、人間も、家族はもちろんのこと、関わりあった、病院と在宅双方のお医者さまや看護師さん、ケアマネージャーさん、各役所の担当官をはじめ、買い物に立ち寄ったお店の人や、すれ違った見知らぬ人にいたるまで、どうしてこんなに、みんなで寄ってたかってやさしくしてくれるのだろうと、不思議に思ったくらいです。
思い出すと、いまでも不思議です。普段、自分が元気なときは、気付かずに通り過ぎてしまっているのでしょうか。自分では普通にしているつもりだったのですが、もしかしたら、「私はぎりぎりいっぱいです」と顔に書いてあったのかもしれません。

世の中は、人のやさしさで回っているのだなあ、というのが、当時、毎日のように実感していたことでした。
そのことを、これを書いているうちに思い出せて、本当によかったです。

体にいい食べもの(2)2009/12/23 23:20

以前、糖質制限食のことを書かせてもらってから
しばらく経ちました。

無事継続しており、体調もけっこういいです。

それをきっかけにいろいろ考え、
さまざまな変化がありました。

 


食べ物でこんなに身体が変るというのが
とても新鮮でしたので、

すっかり味をしめ、
いろんな食餌療法の情報を集め始めました。

ローフード、マクロビオティック、アーユルヴェーダ、
西洋医学・栄養学系、漢方医学系、断食・小食系・・・

実にいろんな種類の食養生法があり、
それぞれに全く逆のことを言っていたりします。

そして、どれもとても説得力があります。

 

途方に暮れてしまいました。

 

いろいろ考えて、

とにかく、身体が喜ぶものを食べよう、
ということにしました。

誰に毒だと言われようが、

自分が、食べたい!と強く思えば、
自分にはいいものなのかもしれませんし、

たとえそれで具合が悪くなっても、
本望と思って諦めもつくというものです。

 

ただ、糖質制限は、
いいようなので続けることにしました。

とはいっても、もともと、

糖質を全く食べてはいけない、
という考え方ではありません。

食後に急激に血糖値が上がってしまうと、
血管や膵臓の負担になる、

ということですから、

精製した白米や小麦粉、お砂糖などでなければ、

少しぐらいは食べても平気です。

ということで、

身体の状態を見ながら、全粒粉のパンや十割そば、

発芽玄米などを少しずつ楽しんでいます。

たまに、魅力的なケーキなどに出会った時は、

ニコニコとおいしくいただいてしまって、

そのあとなるべく身体を動かすようにします。

 

慣れてきたので、一時ほど

妙に豪華な食事になってしまうことも
なくなってきました。

 

糖質をとらなくなって、
味覚が繊細になったような気がします。

野菜本来の甘みなどを
以前よりはっきりと味わえるので、

今までとは全く違う種類の満足感があります。

それと、

身体が喜ぶもの、
ということを念頭に置くようになったせいか、

作るときにも食べる時にも、

食べ物に、
おざなりではなくきちんと向かうようになりました。

そのため、

決して豪華なものではないのですが、

食べる喜びが格段に大きくなりました。

 

それと、
(もう今ではそれが常態になりつつあるのですが)

最初に気付いた一番大きな変化は、

飢餓感がなくなったことです。

以前は、
朝食を食べてもお昼前におなかがすいてしまって、

しかも、空腹だと何も手に付かないくらい、

食欲に振り回されている感じがあったのに、

最近はぜんぜん平気です。

それで、

渇望感からがつがつと、とにかくおなかに詰め込む、

という食べ方はしなくなりました。

 

なんだかとっても、自由になったような感覚です。




からだにいい食べ物(その1)(梓)2009/10/13 15:55

7週間ほど前から 
「糖質制限食」を
始めています
別に糖尿病でもなく 
とくだんダイエットしたかったわけでもないのですが
大好きな作家の宮本輝さんと 江部康二さんというお医者さまとの対談
「われら糖尿人、元気なのには理由がある。」
という本をみつけて
なにげなく読みだしたら
ぐんぐん引き込まれ
そのものすごい説得力に バッチリ説得されてしまった
というわけです
なにしろこの本 作家の表現力と医師の情報力とが合体している!
実践して「これはいい!」と言っているのが他ならぬ宮本輝さん
(この段階ですでに ファンにとっては説得力抜群です)
その上 宮本さんの 実践者ならではの具体的な問いに
江部ドクターが医学的なデータと豊富な現場経験を駆使してこたえるという
これまた見事な構成!

実はワタクシ その気になりやすいうえに やるとなったらとことんやる性格です
そして夫は 食餌制限系にはかなり消極的・・・
当然 多少の摩擦はあったのですが
もともと 疲れがたまると膵臓に来るタイプの夫ですので
「絶対にあなたのためになるんだから、とにかくこれを読んで!」
と本を手渡すと やはり バッチリ釣り上げ成功!
さっそくスーパー制限食を始めました
すると!
始めたとたんに やはり夫が 滅多やたらと元気になったのです
毎朝胃が重くて憂鬱だったのがなくなった
食べる幸せを感じられるようになった
(前から 食べることはかなぁり好きだったと思いますけどね・・・)
などと
このごろでは 嬉しそうにおいしい糖質制限食を作ってくれたりもしています

ところがこの糖質制限食
ご飯やパン、パスタやお菓子でおなかが膨らませられない分 
満足感を得るためにおかずをしっかり作らなくてはならないので 
三食とも 夕食のように豪華になってしまうのです
とにかく 野菜の消費量が半端でない!
しかも もともとダイエット目的ではないので
油をどんどん使い
肉や魚も チーズやナッツも 恐ろしいほど食べています

それなのに 二人とも体重がするすると減り
しかも 余分な贅肉だけが落ちて 体つきがなにやら筋肉質に!
このあたりはちょっと邪魔だなぁ…と思っていたところがどんどんなくなって
二人して どことなく元気そうな 健康的な体つきになってきました
(もちろんムキムキしてはおりませんが)

というわけで 炊飯器はとっくに片づけてしまって
たくさんあったお菓子やお米は
ペルセパッサの仲間にあげてしまいました

おそらく しばらくはこんな感じでいくのだと思います