やっぱりオイリュトミー ― 2017/01/04 18:06
あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願い申し上げます
みなさま、どんなお正月を過ごされたでしょうか。
ここ高尾は、穏やかなお正月でした。
元日は、今年も御陵へ行ってきました。
いつ行っても、清浄な気の流れる素敵なところです。
混み過ぎないし、
川を渡って気持ちよくお散歩しながら行けるので
まったりと過ごすお正月にはぴったりです。
今年は、脚が不自由になってきた母のために、
入り口の事務所で車いすを貸していただきました。
私たちの様子を見た通りすがりの方が、
車いすが借りられると声をかけてくださって、
とても助かりました。
人の温かさに和みます。
脚といえば、昨年の暮れから、私も少し脚の付け根が痛くて、平らなところではほとんど痛まないので普段は何ということもないのに、階段を上るときには、痛いし力が入らなくて、手すりにすがったりしていました。
4月のはじめに公演を控えていますので、
いろいろと手は尽くしてみたのですがはかばかしくなく、
ちょっと困ったなぁ、と思いながら年を越して、
年明け、様子を見ながら稽古で動いてみました。
初めのうちは、この動きだと痛いのだな、と確認しながら、少し小さく動いて調子を見ます。
元気な筋肉が頼りになって、ありがたさが身に染みます。
最後のほうは難しい曲になり、夢中になっていたのですが
ときどきチラッと傷むほかは案外大丈夫で、
傷まない動きのコツがわかったのかな、などと思いながら稽古を終えました。
稽古後、部屋へ戻ろうと階段を上ってびっくり!
脚はつかれているのに、
痛みがほとんど無くなって手すりなしでも上れたのです。
なんだか、キツネにつままれたような気分でした。
そういえば一昨年、引越しで無理をして腰が痛くなった時にも、ワークショップで基本的な動きをしたら治ったことがありました。
力仕事の不自然な動きでできてしまった身体の歪みが取れたせいだろうと思っています。
今回も、外傷もなく突然傷み始めたのですから、やはり身体の歪みが原因だったのでしょうか。
やっぱりオイリュトミーってすごい…
と思ったり、
オイリュトミーの神さまから、
「稽古しなさいよ」と言われたような気がしたり。
なにはともあれ、
「自分にはやっぱりオイリュトミーなのだ」
と再確認して一年を始められたのは、嬉しいことでした。
わくわくドキドキの日々 ― 2017/01/07 12:35
今年は、4月4日に公演を予定しています。
Duo Double II ―オイリュトミーとピアノ連弾―
「春の狂詩曲」
というのが公演のタイトルです。
場所は、
武蔵境駅nonowa口すぐの「武蔵野スイングホール」。
以前のブログでも書きましたが、雰囲気のいいホールです。
詳しい情報はHPの「公演のお知らせ」をご覧ください。
Duo Double II というタイトルでもお分かりのように、
昨年4月9日にあきる野市でおこなった公演と同じく、
ピアノデュオの依田夫妻と共催です。
とはいえ、内容は全く違います。
前半は、「仕事ばんざい」という、
イタリアの金具職人の徒弟日記を柱に、
ほのぼのとした世界が繰り広げられます。
後半はうって変わって、
少し大人の、渋みとパンチの効いた雰囲気になる
……はずです。
音楽は、曲に合った身体をどこまで作っていけるか、今回はかなり新しい、そして厳しい挑戦になります。
言葉の作品は、その世界に惚れ込んで思いは大きくふくらんでいるものの、どのように具体的な形にするのかがかなり難しく、まだまだ悩みながら作り上げている途上です。
さあどうなるか…
4月4日まで、わくわくドキドキの日々が続きます。
BEAD ART Vol.20発売 ― 2017/01/11 21:30
BEAD ARTのVol.20が発売になりました。
今号の巻頭特集は「ビーズ刺しゅう」がテーマでした。
華やかで繊細、とても美しい刺しゅうですが、ビーズと組み合わせたときの表現の豊かさも見どころです。
オートクチュールの衣装を飾るような豪華なものから身近な可愛らしいものまで、さまざまな作品が勢ぞろいして、ビーズ刺しゅうの「いま」が手に取るようにわかる特集となっています。
部分的とはいえ編集に関わっている私が言うのもなんですが、この雑誌は、いつも
情報のバラエティも質もともに素晴らしくて、
ビーズアクセサリーに関わる方はもちろん、
可愛らしいものや美しいものがお好きな方や、
「ものづくり」に関わるさまざまな方々に、
ぜひ読んでみていただきたい内容です。
下記のところでネット注文が可能です。
書店でお求めの方は、
全国のジュンク堂で販売されています。
ぜひお手に取ってご覧ください。
「Tomorrow パーマネントライフを探して」を観て ― 2017/01/13 18:32
先日、高尾の「いまここカフェ」で、
異色の民俗学者、宮本常一についての話を聴いてきました。講師の坂田さんは、昨年末にメキシコで開催された、生物多様性の国際会議から戻って来られたばかり。そのホットなお話も交えながらの講座でした。
たくさんのことをお話しいただきましたが、
中でも印象に残ったものの一つに、
「『世界を良くしなければ』と、はるか遠くを見ながら言う人が多いけれど、ごく身近な、自分の周囲を見ずに、
身近にあるものを打ち捨て、犠牲にして良くなる『世界』なんてない」
ということがありました。
「Tomorrow パーマネントライフを探して」を観て感じたのも、まさにそのことでした。
2012年、「ネイチャー」誌に21人の科学者たちが発表した、「今のライフスタイルを続けていけば、遠くない将来に人類は滅亡する」という内容の論文をきっかけに、
滅亡へ向かわないために自分たちが何をできるのか、
それを探してさまざまな活動を取材したドキュメンタリーです。
取り上げられている「解決法」はどれも、自分たちの周りで、具体的に暮らしを改善するために動いている人たちの例でした。
大規模な農業、大企業中心の政治や経済といった社会の仕組みに巻き込まれないこと、
自分の周囲に、ローカルな、地域で生きていける環境を作り上げること。
さまざまな活動や情報がテンポよくどんどん紹介されるので、観ながらゆっくりじっくり考えるヒマはありません。
ある程度知っていることが多かったのでなんとかついていけましたが、全部が初めてのことだったら、途中でオーバーフローをおこしていたかも知れません。
いくつものセクションに分かれていたので、
例えば、セクションごとに詳しい人の解説付きでみるとか、みんなで話し合うとか、
そういう形での鑑賞会があればいいな、と思いました。
地域の人々と、自分たちには何ができるか、
話し合いながら観たい映画です。
映画の公式HPはこちらです。
http://www.cetera.co.jp/tomorrow/
懐かしいひととき ― 2017/01/23 23:04
昨日は、ペルセパッサ・オイリュトミー団の公演「響身」で、受付をしました。
夫も照明でお手伝いしており、
午後の部が終わって夜の部までの間に、
懐かしい仲間たちとみんなで歓談する時間がありました。
私たちの卒業したのはオイリュトミーシューレ天使館の
第2期で、入学が1998年のことですから、なんと、
もう20年近くになるのです。
シューレの卒業公演からは15年。
卒業後のフォルトコースは2年でしたが、
その間に年3回か4回ずつ公演をしており、必ず群舞もありましたので、
「当時はほとんど毎晩、時には午後も稽古があったね」
という話になりました。
ぶつかり合ったり、助け合ったりしながら、
無我夢中でがむしゃらに走り続けた日々でした。
長いような短いような年月ですが、
ずいぶん遠くまで来た感じがします。
シューレ、フォルトと、
大きく変化していく日々を一緒に過ごした仲間は
何物にも代えがたいと、つくづく思います。
そういえば昨年末にあった新保さんのソロ公演でも、
ずっと会えていなかった仲間の一人と再会することができて、大きな喜びでした。
昨年後半はとても忙しかったので、
お正月にちょっと一息いれ、そろそろと走り出したところですが、
全速力モードに入る前に、もう一度、
懐かしい仲間と来し方行く末を確かめるような、
貴重な時間でした。
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