キューティー&ボクサー(CUTIE AND THE BOXER) ― 2014/01/04 22:47
昨年末から「観たいね」と言っていた映画が、
「今日までだ!」と夫が言うので、慌てて観に行ってきました(うちの場合、わりとよくあるパターンです)。
現代芸術家の篠原有司男さんと、奥さんの乃り子さんのドキュメンタリーです。
チラシの解説によると、篠原有司男さんというのは、
「1960年代に結成された伝説的芸術グループ『ネオダダイズム・オルガナイザーズ』の中心人物。前衛的パフォーマンス、ジャンク・アートで注目を集め、のちに絵の具を含ませたボクシング・グローブをはめ壁に貼った紙をボカスカと叩く「ボクシング・ペインティング」で一躍有名人となる。1969年に渡米、行こうニューヨーク在住。日本初の“モヒカン刈り”、ポップアートの先駆者、あらゆる芸術に挑戦し続ける現代芸術家。」
だそうで、もう一枚のチラシによると、あの岡本太郎さんが「『ひたむきなベラボウさ』と激賞した」というのですから、すこぶる型破りな方です。
感想は…いろんな思いが渦巻いて、なかなか簡単には言い表せない感じなのですが、あえて一言だけ言うとすれば、「魅力的な人間たちを見た!」でしょうか。
81歳とはとても思えないパワフルさ、やんちゃでお茶目な「ギューちゃん」こと有司男さんが魅力的なのはもちろんなのですが、お歳はおそらく60歳の少し手前くらいであろう、乃り子さんの美しさも印象的でした。
それにしても・・・
なんとハードな、そして、刺激的な人生でしょう。
でもそれが、得難いきらめきを持った日々であることは、
お二人の佇まいからも、
もう一度初めからやるかと言われたら、間違いなくやる、
という乃り子さんの言葉からも伝わります。
人生そのものがアートになっている。
自分自身が作品として成立している。
すごい人たちです。
昨日で終わりというのは夫の勘違いで、まだまだ見られます。
渋谷のPARCOでは、13日まで二人の作品展もやっているそうです。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。