卒業 ― 2013/06/22 21:49
今日、土曜クラスの卒業式がありました。
以前お世話になった橘幼稚園の
前園長先生からのご紹介でお引き受けした
小学校高学年のクラスです。
そろそろ進路を考えなければならない時期ということもあり、夏休みを前にしての卒業となりました。
最初にお話をいただいたのは
あの震災のすぐ後ぐらいでしたが、
メンバーは早生まれの人がほとんどで、
ちょうど、精神的に大変な時期を過ごすと言われる
9歳前後のこどもたちでした。
クラスを巡ってさまざまな事情もあり、
私は教育のプロではないので、
そんな難しい役目には力不足だと迷ったのですが、
お母さま方の熱意と、
いま、彼らに寄り添う人がどうしても必要だ
という思いに突き動かされてスタートしました。
いまにして思えばあっという間の2年間でしたが、
山あり谷ありの試行錯誤の日々に、
得難い経験をたくさんさせていただきました。
真剣にクラスの準備をしたおかげで、
いろんな知識が血の通ったものになったり、
以前はあまり実感できていなかった
シュタイナー教育で使われるさまざまな方法の効果を
自分自身の変化で体験したりもしました。
耕し、種を蒔く作業なのだから…
と自分に言い聞かせながらも、
もしかしたら何もできていないのではないかと
不安になることもありました。
でもここ半年ほどは、なかなかいい手ごたえがあったように思っています。
そして今日の最後の授業では、
これまでに積み重ねてきたことのひとつひとつが、ジグゾーパズルのピースのようになって一つの大きな絵を描き、
「これをこどもたちに手渡したい」と思っていたものを
ある程度、形のあるものにすることができました。
いろんな反応から、
彼らがしっかり受け取ってくれた感触もあり、
「こんな授業ができたらいいんだけどな…」と、
以前は夢のように思っていたことが実際に起こって、
とても嬉しい体験をしました。
苦労したぶん、喜びもひとしおです。
短い間でしたが、
たくさんの得難いものを頂きました。
心から感謝しています。
いつも助けられていました。
名前が分からないのですがとてもいい香りのする葉もあって、香りがお伝えできないのが残念です。
最高の思い出です。
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