ハヤサスラヒメから黄道十二宮へ2012/12/13 23:11

ハヤサスラヒメの楽日から、
もう
10日以上もたってしまいました。

終わった直後は、あまりにいろいろな思いが激しく渦巻いてしまってうまく言葉になりませんでしたが、いま思い返すと、なんだか夢のようにも思えて、やはりうまく言葉になりそうもありません。でも、このままにしておくのはもったいないので、少し書いてみようと思います。

 

まず浮かぶ思いは、

あれほどの
巨大なエネルギーが渦巻く現場にいられたこと、

その一分子として存在できたことへの感謝です。

あれは、

ほとんど奇跡のような舞台だったのではないでしょうか。

 

オイリュトミーの部分は、

冒頭の1シーンを除くと第4楽章だけだったのですが、

動き自体が大変速くて難しく、しかも群舞でしたので、

24人ものオイリュトミストが
一つにならなければなりません。

ひとりひとりが、個我を離れ、
もっと大きな自我によってしっかりと立つこと、

それができなければ、成り立たない舞台でした。

 

私たちもそうでしたが、

稽古期間中に他の公演の本番を迎えたメンバーも、
何人もいます。

納得のいく動きができるまで、

思いは、もっともっと稽古をしたいと走りますが、

物理的な条件には限りがありますし、
肉体は悲鳴を上げます。

より強いものにしていけるのかやり過ぎで壊れるのか、
常にそのあわいを読み、

ひとりひとりがそれぞれに、

ぎりぎりのところでバランスを取り続ける日々でもありました。

そのような中で、

個々がその人らしい心づかいや懐の深さを発揮して、

最後までみんなが前向きに力を結集できたことが

何よりも、得難い経験だったと思います。

 

 

いま、「黄道十二宮」の本番を一週間後に控え、

稽古が追いこみの時期を迎えています。

先日来日されたウタ・ディートリクセンさんの

きめ細やかなご助言もいただいて、

稽古の度に、より深く、
黄道十二宮の世界に入っていく感じがしています。

 

ハヤサスラヒメが「動」の極みだったとすれば、
十二宮は「静」の極みとも言えると思うのですが、

その両方を続けて体験できたことは、

とても意義深いと思っています。

 

ハヤサスラヒメの宇宙と、黄道十二宮の宇宙。

オイリュトミー100周年の今年にふさわしい、

充実した一年の締めくくりになりそうです。

 

 


             ハヤサスラヒメで流れていたのは、
        このフルトヴェングラー指揮の第九交響曲でした。




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