再演はおそろしい2011/12/25 17:36

今回のプログラムは、2つを除いて

11月の初めにお年寄りの施設で踊ったものと同じです。

 

実を言うと、再演は、とても恐ろしいのです。

初演がうまく行った場合はなおさら。

 

何度踊った作品でも、

稽古のたびに、たとえ誰も観ていなくても、

自分のできる最高の踊りを目指して全力で踊るのが本当です。

 

そうしようと思い、いつも精一杯やっているはずなのですが、

そこは人間です。

なかなかそうは簡単に行きません。

 

どうすれば、前回を越えられるのでしょうか。

あと二日。

ぎりぎりの挑戦が続きます。

 

とても苦しいのですが、

このスリルが、本番前の醍醐味でもあります。

今夜もこれから、通し稽古に行ってきます。





魔法がとかれたように2011/12/26 13:37

魔法がとかれたように

私は魂の胎内に

子なる霊を感じる。

明るくなった心の中に

聖なる宇宙の言葉が

希望にみちた天の果実をみのらせる。

その果実は私の存在の神的根底から

宇宙の果てにまで

歓びの声をひびかせる。

(「魂のこよみ」イザラ書房版より)

 

これは、シュタイナーによる「魂のこよみ」の、

1222日から28日までの言葉です。

聖夜の気分というタイトルがついています。

 

 

昨晩、通し稽古を終えての帰り道、

この言葉の冒頭が頭にうかんで、

まさにこのとおりだと感激しました。

 

昨日は、初めての、先生と一緒の通しでした。

ペルセパッサにいた頃、

公演前に行き詰っていると、

先生との稽古で一気に壁が破られて、新しい光がともる

という体験を何度もしていました。

自分たちだけでやっている時には味わえない、

なつかしく、素晴らしい体験です。

 

 

昨日も、まさにそういう感じでした。

踊りながら、自分の魂と身体の一番深いところから

喜びがほとばしり出るのを感じました。

 

クリスマスの、宇宙から届いた

なによりも最高のプレゼントでした。




第2回 白十字オイリュトミー・アーベントを終えて2011/12/28 21:24

昨日、

白十字オイリュトミー・アーベントが無事に終了しました。

暮れの忙しい時期に、しかもこの寒さの中、

いらしてくださった方々に、こころからお礼を申し上げます。

 

 

どの会のときにも思うのですが、

踊り手がどんなに自分だけで頑張っても、

いい会というのは成立しません。

なりふり構わず走り続けて、

一晩明けたいま、

しみじみと思っているのはそのことです。

 

足をはこんで観て下さった方々、

スタッフとなって支えてくれた仲間たち、

今回もミラクルを感じさせてくれた、出演者仲間たち

天使館を束ねる、師匠の笠井叡。


そして、白十字という場が持っている、

独得の空気も大切な要素です。

 

あらためて、素晴らしい出会いをたくさんいただいていることに

感謝しています。

 

 

ささやかな額ではありますが、

第一回オイリュトミー・アーベントの収益金は、

被災地へ送られました。

第二回は、これから天使館が続けて行く、

様々な施設でのボランティアの会を支える資金になります。

 

ひとつひとつは小さくても、あらゆるところであらゆる人が、

善意の連鎖をつなげていっている。

自分も、いろんな場面で

その一つの駒になれるのだという実感さえあれば、

どんな状況でも、

自分自身はどんなに小さな存在でも、

顔をあげて歩いて行ける。

そう、思いました。



           (こんな夕焼けを見ながら白十字へ向かいました)