国分寺市のお年寄りの施設「すこやか」で踊りました2011/11/08 09:45

先日、「すこやか」で踊ってきました。

「すこやか」というのは、国分寺市の、

介護が必要なお年寄りのための福祉施設です。

 

震災後、

これからの世の中に、オイリュトミーは必要な物のはず、

もっと多くの方に知っていただくにはどうすればいいだろうか、

と考えていたところ、

ちょうど、月一回の天使館の集まりで、

劇場で踊るだけでなく、もっといろんな方のところへ出かけて行こう

という話が持ち上がり、参加させてもらったのです。

 

5060名ほどもいらしたでしょうか、

昼食後の時間にレクリエーション室に集まっていただいての

小さな公演でした。

私たちは、プログラムの1番。

パッヘルベルの「カノン」を

ピアノ用に編曲してもらったものを踊ったのですが、

踊り始めたとたんに、

とてもまっすぐな、食い入るような視線と、

とても、とても温かい雰囲気に包まれました。

天上的な感じの美しい曲ですが、

その時は、光と共に愛のエネルギーがあふれる感じで、

稽古やゲネで何度も踊った曲なのに、全く違う雰囲気になりました。

 

先日、師の笠井叡がコンテンポラリーダンスのシンポジウムで語っていた、

ダンサーは感覚器官となって、観客と一緒にダンスを作るのだ、

という話を思い出しました。

オイリュトミーとコンテンポラリーダンスという違いはあっても、

踊る者と観客との関係性は同じなのかもしれない、と思いました。

素晴らしい体験に感謝しています。