SAKTHI シスター・チャンドラとシャクティの踊り手たち(梓)2009/10/19 09:20

ある方から、素敵な公演の情報をいただきました。
シスター・チャンドラとシャクティの踊り手たち 
というのがその公演のタイトルです。
インドの舞踊団で、去年、初の日本公演が行われ、今年も、10月30・31日と11月2・3日に来日公演が行われるそうです。
(ぜひこちらをご覧くださいhttp://sakthi.luci.jp/)

HPを見てとても魅力を感じ、早速チケットをGETしました。
この来日公演を主催した方が彼女たちのドキュメンタリー映画を撮影し、さまざまな映画祭で特別賞などを受賞したうえ国連でも放映されたというので、
そのDVDも送っていただいて観てみました。

踊り手は、ダリットという、カースト制ではランク外の最下層に位置する階層の、若い女性たちです。(ダリットは、日本語では不可触民と訳されています。)彼女たちを率いているのは、チャンドラさんというカソリックのシスター(インド人としてはたいへん珍しく、ご両親もクリスチャンという方です)。身分制度と性差別とで二重に虐げられてきた女性たちを啓蒙し、彼女たちに、人生を切り開いていく力と、自らの人権を守るために声を上げる勇気を与えてこられた方です。
そして、チャンドラさんたちの活動の中心に据えられているのが、舞踊団 SAKTHI の活動です。
上層カーストの人々の葬儀でのみ使われ、しかもダリットの男性しか演奏できないことになっていた、太鼓のような楽器を、女性である彼女たちが、舞台で打ち鳴らして歌い、踊る・・・これは、カースト制によって嵌められた人々の意識の枠を打破する、美と芸術による人権運動です。
声高なシュプレヒコールでも、ましてや暴力などでもなく、美しい踊り、芸術で人々の意識を変えていく。。。なんと素敵なのでしょう。

公演を主催し、映画を撮影された松居 和さんという方は、幼児教育の分野で有名な方で、尺八の演奏家としても、さまざまな外国の映画音楽にミュージシャンとして参加なさっているそうです。

シスター・チャンドラや松居さんの実践に感動し、DVDで垣間見たシャクティの皆さんの踊りの美しさと、生命力に直接働きかけてくるような音楽に魅せられました。
公演で、生で観ることができるなんて、なんて恵まれているんでしょう!
(しかも、チケットの売り上げで、ほんの少しですが彼女たちを支援することもできます。)

とても楽しみにしています。